ココが知りたい心とからだ

光源氏の昔から、もてるオトコの条件はマメなことである。

光源氏は忙しい公務の間コマメに女性に歌を送り、仕事の帰り道、疲れている日であっても、女性のもとに足しげく通ったりしていた。

現代でいえば、ことあるごとに相手のケータイを鳴らし、いや、何事もなければないなりに、「何かなかったか？」と電話を鳴らしたり、「近くまで来たから」なんて言いながら、相手のマンションのチャイムを鳴らしたりするような男といえる。

女性はなんだカンダといいながら、しょっちゅう相手からコンタクトがあると弱く、あっけなく心を許してしまうのだ。

それだけ相手が、自分に気をかけてくれている証拠だといえるからである。（中略）

合コンの席でも同じように「右から二番目のあの彼は、けっこうタイプだな」と思いながら、いつ声をかけようかとタイミングを見計らっているうちに、他の女性が声をかけてしまい、気がつくと二人してどこかに消えてしまっていたというようなこともある。

このようにほんの一瞬の出遅れが、結果的にはもてる人、もてない人に大きく二分してしまうのである。